出会いは美人の同期だった

美人の同期と出会い
確かにそこに愛はあった。ワタシはそれを信じている。

いや、それを信じなければ出会った意味も無いではないか。


それは昭和がもう終わる直前だった様に記憶している。
時代はバブルがはじけてはいたがまだ日本には活気があった。

人には忘れられない出会いがある。きっとワタシにとってこれがそうだったんだろう。

ワタシはギリギリバブルがはじけた年に商社にはいった。

今から考えればそれでもいい時代だった。

当時はみんなが雑誌でお店をさがしてお金をかけて女を口説いていた。


今の様にソーシャルネットワークが発達していなかったからだ。

当時のネットワークと言えばTMネットワークしかない。

もちろんそんな訳は無い。今のはハイセンスなギャグだ。

話が段々それてきてしまった。
そう、君と出会った意味だ。君はワタシと同期入社だった。

その年は同期にとても美人が多かった。

その中でも君は飛び抜けて美人だった。
時代はワンレン、ボディコンの時代だ。
仕事が終わればジュリアナで踊り狂っていた時代だ。

君もセンスを持ってお立ち台にのってユーロビートで踊っていた。
それはとてもセクシーだった。そして同期の仲間とともに君にアタックを開始した。
君は僕には始めは見向きすらしてくれなかった。



でも僕はあきらめなかった。


初のボーナスで買った車で君をデートに誘った。


そして高いフレンチレストランで食事した。

碌にマナーすらわからなかったがそれはそれで良かった。
これからも自分がイニシアチブをもって行くつもりだった。


でも君は食事が終わるとサッサと帰ってしまった。

いつもそうだった。当時の言葉でこんなワタシのことをアッシー君と言われていた。


間違えた。ワタシはメッシー君だった。それでもよかった。君といれば楽しかったからだ。



君が少しづつ態度が変わって来たのは、いつからだったかも今となっては覚えていない。

ただ、きっと確実にその瞬間はあった。

クリスマスには何をあげようか。

雑誌には高そうな指輪が沢山乗っていた。

ワタシは彼女を誘いティファニーに向かった。
バブルの王道みたいなものだ。
それからワタシは少し予算オーバーの指輪をプレゼントした。

その日、もちろんホテルも予約していた。
君はついにワタシとホテルに行ってくれた。


しかし。。。
何故か友達も呼ぶと言い出した君は強者だった。

ついに君と結ばれる事はなかった。

その後君は同期で一番出世した男と結婚して会社を去っていた。
君が最後にいった言葉は

『結婚式には絶対に来てね』



だった。

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